カスタマイズして使いやすくする
Yorickの描画関数群は非常に柔軟で高速ですが、ウィンドウサイズの変更はできるのに描画領域(すなわち枠)の変更ができなかったり、3次元プロットをマウスで回転できなかったり、使いたい描画関数が無かったりします。そのへんをカスタマイズするととても快適になり、美しい二次元グラフや三次元グラフをさくさく作れます。
主な追加機能
- 2Dグラフ: 枠の形と大きさの変更、凡例付きプロット、関数プロット、棒グラフ、カラーバーの表示
- 3Dグラフ: マウスによる回転と拡大縮小、軸名の表示、関数プロット
- event-drivenプログラミング: マウスによる一時停止、終了と描画物の移動、拡大縮小、回転、コマンドの実行
- 色関係: 幾つかのパレット、パレット自作関数
(3次元のチューブ、コーンなどもソースファイルの整理が終わり次第追加します)
カスタマイズファイルのインストール(ファイルダウンロードして移すだけ)
ファイルはgithubに置いてあるので、そこからgitを使ってダウンロードします。gitが無い場合にはインストールしてください。ubuntuの場合は
sudo apt install git
次にgitを使ってyorickのディレクトリをダウンロード(gitを実行したディレクトリにyorickというディレクトリができます。)
git clone https://github.com/yorickuser/yorick
yorickの中のmyYorickの中身がカスタマイズファイルなので、これをホームディレクトリに移動してYorickという名前に変更したらインストール完了。
mv yorick/myYorick ~/Yorick
yorickを起動するとYorickの中のcustom.iが自動的に読み込まれるはずです。例えばコンソールから
yorick
で起動する(矢印キーが機能しないことが多いのでおすすめしません)かemacsから
emacs -f yorick
で起動してから、プロンプトで
と入力するとウィンドウが開いて以下のグラフが表示されるはず。
カスタマイズファイルのアンインストール
ホームディレクトリにあるディレクトリYorick/を削除すればアンインストール完了です。
Yorick/に自分のファイルも置いている場合は、一緒に削除しないように注意して下さい。
ウィンドウサイズの指定: win2
使い方:
win2,width,height,n=[ウィンドウ番号(0以上の整数)],axis=[目盛りの形式(−2〜4の整数)]
例えば横500ピクセル×縦200ピクセルのウィンドウを表示したいときは
と入力すると以下のグラフになります。
png形式の保存も以下のコマンドで簡単にできます("test.png"が生成されます)。
> outpng,"test"
描画関数やマウスによる制御についての解説